教皇フランシスコ



教皇フランシスコ

フランシスコ教皇(本名:ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ)は1936年12月17日生まれ。最初の教皇ペトロから数えて266代目の教皇です。出身はアルゼンチンの首都ブエノスアイレス。歴代教皇としては初のアメリカ大陸出身者です。

化学技術者として学業を修め、生物化学の研究所で数年間働いた後、司祭になる道を選びました。ビジャ・デボートの教区神学院に入学し、1958年3月11日、イエズス会に入会し修練者となりました。1963年、チリで教養課程を修了するとアルゼンチンに戻り、ブエノスアイレスのサンミゲルにあるサンホセ大学の神学部で哲学課程を修了(哲学学士)しています。

33歳を迎える直前の1969年12月13日、ラモン・ホセ・カステジャーノ大司教により司祭に叙階されます。その後、1998年2月28日ブエノスアイレスのの司教総代理になり、2001年2月21日にヨハネ・パウロ二世によって枢機卿に親任され、2013年3月13日に教皇に選出されました。

教皇として今まで発表してきた公文書の中には「回勅ラウダート・シ」をはじめとして様々な社会問題について意見を述べたものがあります。常に人類全体を思い、カトリック教会の枠を超えてメッセージを発信する姿勢から、教皇フランシスコの強い思いを感じることができます。

また、ツイッターを通じて毎日メッセージを多言語で発信しており、全ての言語を合わせるとフォロワーは4000万人を超えます。カトリック中央協議会では、日本の信者のため教皇フランシスコが発信するツイートの邦訳をリツイートするアカウントを運営しています。




“フランシスコ”という名

この名を選んだことについて、教皇自身がメディア向けのあいさつの中で次のように語っています。
「コンクラーベで3分の2の得票で教皇選出が決まると、隣に座った親しいフンメス枢機卿(サンパウロ大司教)から抱擁と接吻を受け『貧しい人々のことを忘れないで』といわれた。――貧しい人々、貧しい人々。それが響いた。アッシジのフランシスコが浮かんだ。続いていた得票計算の間、戦争のことを思った。フランシスコは貧しさの人、平和の人、被造物を愛し、守った人。現代の、被造物とのあまりよくない関係を思った。(略)わたしは強く、貧しい教会を、貧しい人のための教会を望んできた」。